Choosing Wiselyについて

先日とあるご縁から、Choosing Wiselyのセミナーに参加させていただきました。

あまり聞き覚えのない言葉かもしれませんが、端的に言えば「ムダな医療行為はやめよう!」ということのようです。(詳細は公式ページ ※英語です

 

印象的なのは「Don’t~」から始まる様々なやるべきではない医療行為の数々をわかりやすく表現していること。(原文:公式ページのリスト

また、講師の方は医師にとって「やらない勇気」を持つことの難しさについて説いていたことも印象的でした。

 

このムダな医療は、医療費用の30%を占めているとか (セミナーで聞いた話なので、確証はないです)。

 

例えば、腰痛に困っている患者がCTスキャンを取ってほしいと相談があった場合、医学的には、「危険な徴候のない腰痛に対し、発症から6週間未満はX線撮影を行う必要はない」ようです。
ですが、それでも患者側が求めてきた場合、どうするのが良いのか。

 

痛感したのは、「良い医者」の定義です。
友人・知人はもちろん口コミサイトもそうですが、医療の評価を一般の方が下すことの難しさ。多くの場合、人当たりの良さとか、そういうところが非常に評価されるのではないでしょうか。
でも医療の世界では違うんですね。薬が必要ではない人には与えない。

それが例え患者の精神的な安定につながるとしても、「与えない・やらない勇気」を持つことの重要性が今世界中で大きなムーブメントを作っている。

当然、国が負担する医療費も下がるわけですから我々の未来のためにも取り組むべき思想だと思います。
そのためには、私たち一般人も医師の説明をきちんと聞き、不安を感じないことです。

問題なのは、インターネットが普及したことにより不必要な不安に駆られる情報が氾濫していることです。
この氾濫した情報が「無駄な医療」の礎になっている。発信者の方は良かれと思って発信したことでも、医療の現場はその情報に左右された患者さんが来ると大変なんですね。

そしてこうした情報から一般市民を守るためにメディカルノートというホームページがあることも知りました。このホームページの運営者は元々医師の方で、正しい医療情報の普及に全力を投じて運営しているのがヒシヒシと伝わってきました。是非ご覧になってください。

 

最後になりますが、登壇されていた医師の方は60歳を超えて学校に通い出したそうです。学ぶ内容はコミュニケーションスキル。やる必要のない治療、与える必要のない薬・・・こうしたことを患者さんにをきちんと理解していただくためのスキルを身につける必要があるとおっしゃってました。

医療の現場から、未来のために無駄な医療費を削減しようとしている。
私たち一般の立場でできることは、まず何よりもインターネットに出ている情報に振り回されないこと。
そこから始まると思いました。

千葉クリニックホームページ研究所

初期費用10万円で、SEO成功報酬制の月額コミット型サービス~

千葉県内のクリニック、診療所、歯科医院のホームページ作成サービスです。

© 株式会社SQair ~ 2016 All Rights Reserved

千葉クリニックホームページ研究所

初期費用10万円で、SEO成功報酬制の月額コミット型サービス~

千葉県内のクリニック、診療所、歯科医院のホームページ作成サービスです。